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# 十勝農業改良普及センター十勝南部支所通信

酪農場・畜産農場における防疫対策

〜牛サルモネラ症を中心とした伝染病対策(1回目)〜

十勝南部地域の農場では、ここ数年で牛サルモネラ症やヨーネ病などの発生が増加しています。病原菌は農場外から入ってくることが多く、防疫対策として農場内への侵入防止対策を基本に、農場内へのまん延防止対策が必要となります。

一方、農場の規模拡大に伴い、集乳者や飼料配送車、畜産関係者などの車両や人の出入りが増加しています。このため、個々の酪農場での対応だけでは限界があり、地域全体での防疫体制を確立することが大切です。

これらの感染症が一度発生すると身体的・精神的・経済的負担が大きく、発生を予防する対応が必要です。

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農場内で広げない

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を確実に実行しましょう。

感染症の中で「牛サルモネラ症」を取り上げ、その予防対策について連載します。シリーズ1回目は概論(サルモネラの侵入経路、罹患した牛の症状など)について解説します。

 

 

1.十勝管内の牛サルモネラ症発生状況

データ提供:十勝家畜保健衛生所

十勝管内では牛サルモネラ症の発生件数が6年前の5倍に増加しています。

一年の中でも特に7月~11月の暑い時期に多発しています。それは暑さに弱い乳牛の体力が落ちて免疫力が下がるためと考えられます。しかし、冬季間にも発生が見られることから一年を通した防疫対策が必要です。

※同じサルモネラ症に感染する病原菌でも、届出伝染病対象となる菌種とそれ以外の菌種があります。

 届出伝染病の原因となる菌の種類:「Typhmurium(ティフィムリウム)」・「Dublin(ダブリン)」

 

 

2.牛サルモネラ症による経済的損失

 

牛サルモネラ症が十勝管内の酪農家3件で、清浄化までに実際にかかった費用などの実例です。予想以上に経済損失があることがわかります。

※互助会などによる補填金額は含まれません。

 

 

3.サルモネラの侵入経路

 

サルモネラは経口感染です。採食だけでなく、牛舎内で罹患牛の糞便が付着した箇所を健康牛が舐めることで感染します。一方、サルモネラは感染牛の唾液からも感染します。採食場所や水飲み場など牛の口が直接触れる場所は日常的に衛生管理を行うことが大切です。

経口感染により牛の体内に入ると、糞便中に排菌し、牛舎環境を汚染、感染拡大につながります。

 

 

4.罹患した牛の症状

 

届出伝染病以外のサルモネラに感染した牛は、明らかな症状を示す場合が少ないため、発見が難しいです。大抵は発見先での導入時の着地検査で発覚することが多く、感染した牛はそれまで飼育していた期間に排菌しているので、知らないうちにサルモネラが農場内にまん延している恐れがあります。発生防止対策(侵入防止・拡散防止・飼養管理)を徹底し、サルモネラの感染を防ぎましょう。

 

菌種 牛の症状
届出伝染病

ティフィムリウム

ダブリン

エンテリティディス

食欲不振、発熱、下痢、流産

届出伝染病以外

(04群、07群、08群 など)

明らかな症状を示す場合が少ない

 

 

5.発生〜清浄化までの道筋

 

牛サルモネラ症の発生が確認されたら、清浄化されるまで2週間ごとに定期検査が行われます。対策期間は、個体検査で全頭が2回連続「陰性」になるまで続きます。清浄化は最短でも1ヶ月以上かかります。

その間は原則、個体の移動自粛となることから、飼料費の増大や労働的に大きな負担となります。

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