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# 普及センター技術情報

乾乳牛の管理を再度確認してみませんか。

 

 

 牧草・飼料用とうもろこし等の収穫作業が一段落ついたこの時期に、あらためて乾乳管理の見直し確認をしましょう。
 搾乳牛にとって乾乳期とは、次乳期の始まりを意味します。
 母体では多くの生理的変化が起こる時期です。
 乾乳期の飼養環境を改善することが、周産期病の予防につながります。

 

乾乳牛の特徴・生理的変化

 

 乾乳牛とは、妊娠末期の搾乳牛です。
 胎児により「腹が大きく・体が重くなり・消化管が常に圧迫されている」状態にあります。
 そのため、生理的にも採食量が低下しやすくなります。
 そこで、乾乳期の栄養要求量に対して、採食量不足を防ぐ管理部重要になります。

 

充分な、飼養スペース

 

 乾乳牛に望ましい環境は、充分な「1頭あたりスペース」を確保する事です。
 飼養密度の高い環境は、群内で序列が低い牛(弱い牛)が、飼槽・水槽から追い立てられ、採食量・飲水量が低下、横臥時間の制約による、子宮への血流量低下から胎児に対する栄養供給量低下等、多くの悪影響があります。

 

(1)乾乳牛に必要なスペースは、
 面積:1頭あたり12平方メートル以上
 飼槽幅:1頭あたり1m
 搾乳牛と比較して、2倍程度の面積になります。
(つなぎ牛舎の場合は、2頭分の牛床を1頭で利用するなどの工夫が必要です)

 

クッション性に富む牛床

 

 正常な分娩を促すために、寝起きのしやすい・歩きやすい状態に保ちましょう。
 牛は、逆子・難産を防ぐために、寝返りや、歩き回る等の行動をします。

 

(2)寝起きが容易な環境を整備する。
 体が重く、座りたい。横臥要求を満たす、座り心地の良さを提供する。

 

(3)充分な敷料を投入し、クッション性が高く、乾燥した牛床を保つ。

 

群移動のタイミング

 

 群移動の方法については、群内の序列闘争が1頭に集中しないよう注意が必要です。
 なお、序列闘争の期間は10日程度を要すると言われています。
 さらに、牛は社会的動物(群れをなす)なので、独房等で隔離されることもストレスになります。

 

(4)1頭づつの群移動を避け、複数頭づつ移動させる。

 

(5)分娩10日の移動を避ける。

 

(6)各群で10日以上の滞在期間を設ける(無理な場合、群移動しない)

 

(7)1頭だけに隔離しない
 (分娩房が独房の場合は、分娩当日に移動する)

 

 これらの項目を、一つでも多く乾乳管理に取り入れて、周産期病を防ぎましょう。

| - | trackbacks(0) | 15:04 | category: 農業 |
# 普及センター技術情報

分娩後のエネルギー不足牛の摘発とその対処について 〜ケトーシス予防〜

 

 分娩後の乳牛は生乳を生産するためのエネルギーを採食した飼料からのみで補うことができず、全ての牛において多少の差はあるもののエネルギー不足の状態に陥っています。
 そのため、自分の体脂肪を動員し、エネルギーの収支を合わせようとします。
 しかし、エネルギー不足の程度が激しいと体脂肪が過剰に動員され、その際にケトン体が産生されます。
 ケトン体そのものが、エネルギー源としても使われますが、過剰に産生されるとエネルギーへの変換が追いつかず、体内にたまってしまいます。
 たまってきたケトン体により、元気が消失、食欲減退が起こり、生産性が著しく低下する要因となります。
 この状態はケトーシスと呼ばれています。
 ケトーシスは臨床性と潜在性にわけられ、最近は、はっきりとした症状がないまま、見過ごされやすい潜在性ケトーシスを早期に発見し、対処することがより高い生産性を実現できるとして現場で実践している農場をみかけます。
 その一部をご紹介します。

 

潜在性ケトーシス牛をチェックする方法

 

(1)サンケトペーパーによる乳汁中のケトン体測定

 分娩後の牛の乳汁に試験紙(写真1)を3秒間浸し、乳滴をはらって、1分経過後の色調を判断します。
 ケトン体が100μmol以下なら試験紙の色調は変わらず、200μmol以上なら試験紙が紫色に変色します。

 

 

(2)乳検データ 分娩後初回の乳脂肪が5%以上の牛をチェック

 分娩後、初めての乳検データ(分娩後7〜30日)で乳脂肪率が高い場合、エネルギー不足により体脂肪が過剰に動員されていると推測され、このような牛は乳汁中のケトン体も高くなっていることが予想されます。

 

(3)乳検データ 乳中ケトン体をチェック

 乳中ケトン体が0.13ミリmol/L以上の牛を確認します。
 今年度から乳検情報で個体ごとの乳汁中のケトン体が数値でわかるようになりました。
 前述の乳脂肪率と合わせて確認してみましょう(写真2)。

 

 

(1)〜(3)のチェックで潜在型ケトーシスが疑われる場合の対処

・飼料用グリセリンなどの速やかにエネルギーになる資材の投与を5日間程度継続します。
・糖蜜資材の投与も症状を緩和させる効果があります。

 

 分娩時(乾乳期)に過肥の牛、後産停滞牛は、分娩後、採食量が落ちやすいので特に注意してチェック、対処しておきましょう。
 予防策として分娩前後にバイパスコリン、バイパスメチオニンなど体脂肪動員時に肝臓に蓄積してしまう脂肪の代謝を促進する資材を投与するのも、良い方法の一つです。

| - | trackbacks(0) | 14:52 | category: 農業 |
# 小麦収穫終わる

 本年の秋まき小麦は昨年の播種時期こそ天候に悩まされましたが、春からは好天に恵まれ生育は順調で、平年より3日遅い7月29日より収穫が始まりました。
 収穫期間中の降雨や霧雨などにより決して順調な作業とはなりませんでしたが、大きな事故、トラブル等無く8月5日には収穫を終えることが出来ました。
 本年の作柄は、気温は低かったものの6月の開花期に日照時間が確保出来た上、細麦が懸念された7月の高温も目立った影響は無く、過去最高だった平成27年産を上回る反収となりました。
 畑作物の本年最初の収穫で豊作となり、今後収穫が始まっていく馬鈴しょ、甜菜など他品目においても豊作を期待しています。

| - | trackbacks(0) | 14:29 | category: 農業 |
# 普及センター技術情報

暑い季節…暑熱から採食量を守る

 

1.牛の体温調節機能

 

 恒温動物は、体の熱生産と熱放出量の調整で体温を一定に保ちます。
 牛の体熱放出に着目したデータがあります(表1)。

 


 牛は汗腺が少なく、体温放出は、汗による蒸散よりも、皮膚の表面と呼吸器から、直接の蒸散によって行います。
 汗のように多量の水分蒸散はないので、放熱効率が良くないことと、同じ気温でも周囲の湿度が高い程、皮膚からは蒸散しにくくなります。
 そこで、口を開けて水分蒸散する行動(パンティング)に至る段階になると、反すうが停止し、牛体は水分、ミネラルを失います。

 

 

2.牛舎内温度・湿度の管理

 

 牛舎内の温度と湿度を、温湿度計で把握しましょう。
 乳牛が暑熱を感じる気温は、24℃以上で、27℃で体熱放出の代謝活動が大きくなるといわれます。
 扇風機などの冷却策がなければ、呼吸器からの熱放散をしようとします。
 送風を牛体に直接当てる場合は、前駆部が良いといえます(図2)。

 

 

 飼槽の上や牛床に設置しているものの角度や送風状態を確認してみましょう。
 暑熱対策としての風速は、1.1〜2.2m/秒とされています。
 また、体温放出効率が低下しないよう、牛舎内湿度は40%程度を目標としたいです。
 送風には冷却目的と同時に、換気の機能も望まれます。

 

3.水の確保

 

 気温上昇により飲水量が増えます。
 水槽は、全て正常に機能するように清掃、メンテナンスを強化しましょう。
 場合によっては、パーラーの戻り通路などに臨時増設も考えられます。
 ウォーターカップの水量が不十分なら改善が必要です。
 既存の配管へ給水管の増設も可能です。

 

 

4.ストレスを増大させない

 

 牛自身、採食で代謝熱が発生する発酵タンクを持ち、「食べる=暑い」のです。
 ゆえに直接の暑さに飼養環境の悪条件を重ねない管理が採食量を守ることになります。

 

 【排除すべき暑熱ストレス増大要因】

 

・高湿度
・空気の動きがない
・水が満足に飲めない
・直射日光

 

 直射日光については、日照側を遮光カーテンで覆うことが有効です。
 身近な技術の積み重ねですが、徹底することで効果的になります。

 

| - | trackbacks(0) | 17:30 | category: 農業 |
# 学童農園植え付け作業行われる

 5月18日、広尾町ふれあい農園内で広尾小学校の1年生40名によるジャガイモ・トウモロコシ・カボチャ・玉ねぎ・20日大根の植え付け体験学習が行われました。
 参加した小学生は、はじめて行うジャガイモ等の植え付け作業に目を輝かせ、服の泥汚れも気にせずに一生懸命作業を行いました。
 なお、7月上旬にはまた皆で農園の除草作業を行い、9月中旬に収穫する予定となっております。

| - | trackbacks(0) | 17:12 | category: 農業 |
# 東豊似牧場乳牛入牧

 5月12日、東豊似町営牧場において一斉入牧が行われました。
 今年も雪解けは早く、牧草の生育は順調に進み、例年とぼぼ同時期の入牧となりました。
 今回は東豊似牧場のみの入牧となっており、期間内受入頭数は425頭の予定となっています。
 入牧の初日は放牧に慣れていない牛もいましたが、すぐに仲間とともに広々とした草地を駆け回っていました。
 入牧された牛たちは新鮮な牧草をたくさん食べ、これからの5ヶ月間で大きく成長し、広尾町の生乳生産に貢献されることを期待しています。

| - | trackbacks(0) | 17:11 | category: 農業 |
# てん菜のペーパーポット作り行われる

 3月8日から中野塚てん菜育苗センターの操業が開始されました。
 流れ作業により次々と土や種を入れたペーパーポットがてん菜耕作者のもとへと運ばれて、ビニールハウスに納められました。
 作業は9日間で終了し、出来上がったペーパーポット数は5,000冊を超え、昨年を3割強上回りました。
 本年の町内のてん菜作付面積は173haと昨年より若干減となっていますが、本年は直播が減り移植栽培が増える予定で、町内反収の向上が期待されます。

| - | trackbacks(0) | 17:09 | category: 農業 |
# 普及センター技術情報

乳牛の飲水量は十分ですか?

 

 乳牛は毎日、牛乳、糞、尿、呼吸等として大量の水を体外に放出しています。
 それを補うために毎日大量の水を飲みます。
 飲む水の量は、産乳量、乾物摂取量、塩の摂取量、気温などの影響を受けます。
 気温が30℃を越えるような場合、乳量が45kg/日の牛は1日に123リットルの水を飲むという研究結果もあります。
 これからの時期、乳牛の飲水量が増えてきます。
 牛は飲みたい時に十分水を飲めないと、飲むことをあきらめてしまいます。
 飲水量が減ると飼料の採食量も減り、結果的に乳量の低下につながります。
 十分に水を飲める環境にあるか今一度確認して下さい。

 

1 ウォーターカップの場合

 

 図1は、作業時間と飲水量を調査したものですが、採食後に一斉に水を飲んでいることが分かります。
 水道配管が細い場合、一斉に水を飲むと水源から遠いウォーターカップでは十分に水が出なくなります。
 ウォーターカップでは、1分間に10〜15リットルの水を供給できる能力が必要だと言われています。
 カップの下にバケツを置いて1分間あたりどれくらい水が出ているか計ってみましょう。
 給水量が少ない場合は、
・配管を75〜100mmの太い物に交換する。
・牛舎の2階に貯水タンクを設置し、数本の配管で水を供給する。
などの対策を考えて下さい。

 

 

2 水槽の場合

 

 水槽の数が足りない場合は、夏の間だけでもドラム缶などを使った水槽を増設してはいかがですか?
 フリーストールの場合、水槽の設置には次のような目安があります。
・1グループ当たり最低2カ所必要。
・水槽は最低20〜25頭に1つ必要。
・水を飲みに行くために、牛床15個分(18メートル)以上歩かせない。

 

3 きれいな水を飲ませましょう!

 

 サイレージの入ったウォーターカップやエサの沈んだ水槽では牛の飲水量は少なくなります。
 ウォーターカップのヘラの裏など、こまめに掃除をして、いつでもきれいな水を飲めるようにしましょう。

 

 

| - | trackbacks(0) | 17:22 | category: 農業 |
# 普及センター技術情報

牧草更新後の雑草対策 〜雑草に負けない牧草を育てる〜

 

 春に播いた牧草地の雑草対策は掃除刈りが重要です。
 一年生広葉雑草の成長点を刈り取ってしまうことで、雑草の生長、繁殖を抑える方法です。

 

○刈り取り時期
 一般に、は種後40〜60日ぐらいで、雑草の草丈が20〜30cmになった頃が目安です。

 

○刈り取り高さ(図1)
 15cm以下、5〜10cmくらいの高さで刈り取ります。
(雑草の生長点は15cm程度)。
*15cmより高く刈ると、雑草再生の可能性が高くなります。
*低すぎると牧草の再生が遅れます。

 

 

○刈り取り刃の研磨
 また、根の浅い新播草地では、切れない刃で作業すると、牧草を引き抜いたり根を傷める等の悪影響を及ぼします。
 刃はしっかり研いだものを使用しましょう。

 

○刈り取った草の処理
 刈り取った草が多い場合、そのまま放置すると日陰をつくり牧草の生育を阻害します。
 刈り取り後、速やかに集草、ロールベーラーでベールして、搬出します。
 基本的には持ち出しですが、作業スケジュール的にできない場合は、雑草の草丈が低いうちに掃除狩りをしましょう。

 

掃除刈り後の追肥 〜牧草の生育を確保〜

 

 掃除刈り後、色が薄い、葉先が枯れるといった生育不良や養分の欠乏が見られたら窒素成分で2〜4kg/10アールを追肥します。

 

新播草地の施肥管理 〜スラリーの散布時期〜

 

 は種当年から翌年一番草刈取後までの散布はスラリー散布時のタイヤ跡でチモシー再生が抑制されますので避けてください。
 利用二年目以降、早春は五月中旬までに散布し、再生草への散布は前番草刈取後10日以内にしてください。
*更新後の牧草は、まだ根が弱く十分に張っていません。
 機械のスピードをゆるめ、やさしく丁寧に、牧草の根を傷めない作業を心掛けます。

新播草地はやさしく丁寧に作業しよう!

 

経年草地の施肥管理 〜土壌分析値に基づく施肥管理〜

 

 牧草率の極端な低下を避けるため、スラリー等の過剰な散布を避け、土壌分析値に基づく施肥管理を行いましょう。
 図2はスラリーの過剰散布が牧草率の低下を早めることを示したグラフです。

 

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# 普及センター技術情報

 今一度、輪作体系の見直しを

 

 昨年は、度重なる台風や長引く天候不順の影響で前作物の収穫作業が遅れ、秋まき小麦で連作を余儀なくされた方もいるかと思います。
 連作や短期輪作の影響は、様々な形で現れます。

 

1.土壌病害虫の被害発生
2.塩基バランスの乱れ
3.適期作業の遅れなどによる生産性低下
4.気象変動による作物の収量・品質の被害
5.難防除雑草等の発生の増加

など安定した農業経営を圧迫します。(図1)


 今一度、輪作体系を再度見直し、安定経営に向けた取り組みを行っていきましょう。

 

〈適正輪作の主な効果〉

 

1.収量・品質の向上と安定化
2.土壌病害虫の発生軽減
3.雑草の発生軽減
4.労働競合の回避

など利点は多く、適正輪作の確保が重要です。
 ただし、輪作体系も一律ではなく、経営方針や経営規模を考慮しながら、望ましい輪作体系を考える必要があります。
 十勝南部地区の輪作は、畑作主要4品目(小麦・てん菜・ばれいしょ・豆類)の他野菜類などが組み込まれ、緑肥などの作付けを含めると4年輪作が可能な条件にありますので、下記のような輪作体系の改善案の例を参考にしてみてはいかがでしようか。(図2)

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