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# 普及センター技術情報

心土破砕処理で土壌の物理性改善を

 

 収穫作業が終盤をむかえ、来年の作付けに向けて秋の耕起作業を行う時期が近づきました。

 心土破砕処理は耕盤層の破壊により排水性を確保する効果があります。
 また、心土破砕機の種類を使い分けることでより効果的な土壌物理性改善が期待できます。

 

○プラソイラ・サブソイラ・ハーフソイラの比較

 

 

1.プラソイラは破砕範囲が広いため、多少下層土を持ち上げてしまいますが、土層全体が膨軟になります。

 

2.サブソイラは破砕範囲が狭いですが、土層を大きく変えず、排水性を確保することができます。

 

3.ハーフソイラは破砕範囲が広いうえ、下層土が上がらない構造になっているため、土層が大きく変わりません。

 

○心土破砕作業時の留意点

 

1.土壌が湿った条件で施工すると、むしろ土壌物理性を悪化させてしまいます。
 土壌が乾燥していることを確認してから施工しましょう。

 

2.作業深が深すぎるとけん引抵抗が大きくなり、作業機が上下し、土壌の乾きにムラが生じる原因になります。
 作業深を一定に保ちましょう。

 

3.作業速度が速いと施工効果が弱まります。
 時速3〜4kmの低速を保ちましょう。

 

○排水改善による効果

1.根張りが良くなる
 土壌中に空気の層ができることで、根が伸長しやすい環境になり、地上部の生育が良くなります。

 

2.土壌病害が低減される
 多湿を好む病原菌の増殖を抑え、滞水による病原菌・胞子の移動制限の効果があります。

 

3.ほ場に機械が入りやすくなる

 ほ場が乾きやすく、降雨後の機械作業がスムーズに進みます。
 また、ほ場を練り返すリスクも減ります。

 

| - | trackbacks(0) | 17:35 | category: 農業 |
# 普及センター技術情報

 今日から始める農場のチェックリストN0.3

 

土壌感染性病害虫の発生はほ場の土壌および土壌付着物の移動によって拡大します!

 

 近年、十勝管内では「小麦縞萎縮病(写真1)」が広がりつつあります。

 


 また、十勝南部地区では未発生ですが「小麦なまぐさ黒穂病(写真2)」や「ジャガイモシストセンチュウ(写真3、図1)」の発牛地域が徐々に拡大しており、対策が必要です。

 

 


ほ場の土を「持ち出さない」・「持ち込まない」ことが重要です!

 

※□のチェック欄で確認してみましょう。

 

| - | trackbacks(0) | 17:27 | category: 農業 |
# 秋まき小麦収穫終わる

 7月29日より秋まき小麦の収穫作業が始まりました。
 本年は春から高温が続き降雨が少なく、成熟期が早まったことで収穫が平年と比べて4日早く始まり、好天に恵まれ作業は順調に進み、8月2日に全ての収穫を終えることが出来ました。
 本年の作柄は、高温小雨が続き細麦が心配されましたが問題なく、適期防除を実施出来たことから赤かび病の発病穂も見られず、倒伏もほぼ無かったため収量は平年値を大きく上回りました。
 9月には、令和2年産に向けて播種作業が始まる予定です

| - | trackbacks(0) | 15:31 | category: 農業 |
# 農作業事故防止に努めましょう!

1.農道等を通行するときの注意点

 

 ・急がず、あせらずに運転しましょう。
 ・路上では交通規則を守り、安全運転に努めましょう。
 ・後方の反射材の泥を取り除き、追突防止に注意しましょう。
 ・見通しの良い交差点ほど、「しっかり止まって、はっきり確認」を行いましょう。
 ・農道など狭い道路は、路肩に注意しましょう。
 ・作業機やトレーラーに人を乗せて運んではいけません。

 

2.農業機械等の操作に関する注意点

 

 ・農業機械等の点検や整備のときはエンジンを停止した状態で行いましょう。
 ・圃場出入り口の傾斜方向に対して平行に進入しましょう。
 ・異音の発生など機械器具の異常を感じたら、無理に操作せず、安全を確認しましょう。

 

3.農作業中の注意点

 

 ・作業に適した服装と保護具の着用で安全作業に努めましょう。

 ・一人作業の場合は、メモを残すなど、どこで作業をしているか家族にわかるようにしましょう。
 ・作業を始めるときは、周囲に人がいないことを確認しましょう。
 ・適度な休憩を取り、無理のない作業をしましょう。

 

4.農業用車両に関する注意事項

 

 ・整備不良がないか点検しましょう。

 ・車検の期間が切れていないか確認しましょう。
 ・自賠責保険や任意保険に加入されているか確認しましょう。

| - | trackbacks(0) | 15:24 | category: 農業 |
# 普及センター技術情報

今日から始める農場のチェックリストNO.2

 

安全な農作業のために確認しましょう!

 

 ほ場における農作業事故が多発する時期がきました。
 農作業中は作業を進めることに気持ちが集中するため、危険な行動をとってしまうことがあります。
 以下のことを確認して、安全第一で農作業を進めましょう。

 

| - | trackbacks(0) | 14:45 | category: 農業 |
# 普及センター技術情報

今日から始める農場のチェックリストNO.1

 

外部から農場への病原菌侵入を防ぐために管理点検を

 

 牛への病気感染を防ぐには、農場の衛生管理レベルの向上が欠かせません。
 農場の現在の管理を点検して、「病気を農場内へ持ち込まない」ために対策ができているか○×で確認してみましょう。

 

 

○殺菌剤の消毒効果

 

 消石灰は空気中の水分と反応し高pH(pH12程度:アルカリ)となって殺菌効果を発揮しますが、その後pHは低下します。
 長時間空気に触れている、または降雨等により濡れた後乾燥すると殺菌効果はなくなりますので、1週間毎、または降雨後に畜舎出入口への再散布、消毒槽資材の交換を行ってください。
 塩素系殺菌剤は各薬剤の用法、用量を守って使用してください。

 

 

 普及センターでは今年度のJAだよりのテーマを「今日から始める農場のチェックリスト」とし、様々な分野のチェックリストをご紹介していく予定です。

 

| - | trackbacks(0) | 14:23 | category: 農業 |
# 普及センター技術情報


粗飼料品質をしっかり確認して飼料給与しましょう

 

 日ごとに暖かくなるこの時期は、サイレージの二次発酵の発生が懸念されます。

 

1.気温の上昇と被覆資材の破損

 

 二次発酵は、サイロ内に空気が侵入することで起こります。
 外気温が高くなって酸素が供給されると、酵母やカビがサイレージに含まれる栄養素を使って急速に増殖し、その時に発熱します。
 水平サイロでは、給与するエサを切り出す前に手でサイレージ断面の発熱具合を確認し、冷たい部分を給与しましょう(写真1)。

 

 

 また、冬期間に野外で保管したロールパックサイレージは、ラップフィルムのズレや裂け目ができている場合があります。
 いずれも開封時にカビや腐敗部分を取り除き、保存状態の良いものを給与しましょう。

 

2.牛の行動を観察する

 

 給与飼料に変更がないにも関わらず、残飼が多くなったと感じたら、二次発酵による粗飼料の嗜好性低下が、原因の一つとして疑われます。
 粗飼料の嗜好性が悪いと、TMRなど混合飼料に調製しても1日あたり採食量の減少や選び食いが起こりやすくなります。
 繊維摂取量の不足からアシドーシスになると、蹄冠部の毛細血管が損傷して足が痛むことで、採食量がより減少してしまいます。

 粗飼料の嗜好性に問題がある時は、反芻時の咀嚼回数を観察しましょう。
 反芻時の咀嚼回数は、牛の繊維摂取量を反映します。
 図1のような観察による目安値があります。

 

 

3.飼料給与上の対策

 

(1)サイレージが乾き過ぎている場合、混合飼料の選び食いが起き易くなります。
 TMRの場合は、できあがり時点の乾物率が45%以下になるように加水して調製しましょう。

 

(2)細胞粘膜のダメージを修復する作用があるビタミン・ミネラル剤を増給しましょう。

 

(3)下痢の発生や鼻水を垂らしている牛が多い場合は、カビ毒の影響が疑われます。
 カビ毒吸着剤を給与し、継続して牛を観察しましょう。

 

(4)利用しているサイレージの嗜好性が極端に低い場合は、利用を中止し、代替粗飼料の購入を検討しましょう。

| - | trackbacks(0) | 14:33 | category: 農業 |
# 普及センター技術情報

抗生物質の残留事故を考える

 

 今回は、乳房炎との関わりが深い抗菌性物質残留事故について考えてみます。

 

事故原因はマーキングの見落とし

 

 抗菌性物質残留事故は、乳房炎軟膏使用によるものがほとんどです。
 複数のマーキングをしているにも関わらず、マーキングの見落としによるものが過半数を占めています。

 

 

作業での無意識な動きが危ない

 

 心身ともに疲れていると、普段、ルーティンワークとして行っていることが無意識になりがちです。
 「いつも置いてあるはずの場所に物がない」「なくした物が思わぬところから出てきた」という経験は、誰しもあると思います。
 これは無意識に動いている証拠です。

 

誰が見ても分かる・誰がやっても同じが大切

 

 抗菌性物質残留事故は、農作業事故と同じメカニズムで起きていると考えられます。
 農作業事故は、「人」の問題だけではなく、「機械・施設・道具」「環境」「作業方法」にも、その原因が潜んでいるという報告があります。
 これらの原因のうち、どれか一つでも改善されていれば、事故は防げるというものです。

 

 抗菌性物質残留事故を防止する上で、乳房炎そのものを減らすことが、最も大切です。
 一方、うっかりミスによる残留事故を防ぐには、やはり「見える化」が有効です(写真2)。

 

 

 大切なことは「誰が見ても分かる」ということです。
 否が応でも視覚に入ってくる情報によって、たとえ無意識に作業を行っていたとしても、事故を回避することができます。
 また、誰がやっでも同じになるように作業をできるだけシンプルにすることです。
 これらは、カイゼン※の一例です。カイゼンは、現場の作業者が中心となって考えてこそ意味があります。

 

 残留事故を防止するための重要管理点(図2)および治療記録の記載例(図3)を示しておきますので、参考にして下さい。

 

 

気温の上昇とともに、乳房炎の発生が多くなる時期を迎えます。
 いつもより意識を高くして管理強化に努めましょう。

 

※カイゼンとは「改善」のこと。
 おもに製造業の生産現場で行われている作業の見直し活動をいいます。
 作業効率の向上や安全性の確保に関して、現場の作業者が知恵を出し合い課題解決を図っていく点が特徴です。

| - | trackbacks(0) | 14:23 | category: 農業 |
# 普及センター技術情報

家畜の伝染病を防ぎましょう。

 

 家畜伝染病は、家畜伝染病予防法によって定められ伝染病です。
 その多くは、重篤な症状を示し、一度発生を許すと大きな被害をもたらします。
 そのため次の事項を遵守して大切な家畜を伝染病から守りましょう。

 

1.畜舎立ち入り毎の長靴消毒

 

・農場内に入り込んだ病原菌を広げるのは作業する人です。
  長靴は洗浄・殺菌して牛舎等に入りましょう。
・畜舎前には消毒槽とは別に長靴洗浄用に水槽を用意しましょう。


・畜舎に入る時には、専用のブラシを使い、長靴に付着した土や糞を落として下さい。
・長靴の側面だけでなく、靴底の溝、かかとに詰まった糞をしっかり取り除いて下さい。
・施設毎に専用の長靴を用意するのも有効な病原体拡散防止方法のひとつです。

 

 

2.飼槽通路の衛生確保

 

・給餌の作業動線が汚いと、作業機のタイヤから飼槽に泥が落ち、病原菌が牛の口に入る恐れがあります。

 


・作業機のタイヤは、牛舎に入る前には、必ず泥などの汚れをしっかり落としましょう。
・作業機のタイヤで飼料を踏まないように注意しましょう。
・飼槽通路は、餌の残渣を取り除き、飼槽を清潔に保ちましょう。
・飼槽の掃除をする場合は、専用のホウキやスコップ等を使用しましょう。
・飼槽レジコンの破損等があった場合には、そこから病原体が侵入する場合がありますので、必ず飼槽の補修をしましょう。
・飼槽レジコンの上は、牛舎内で使用した長靴で歩かないようにしましょう。

 

 

1.家畜防疫に関する最新情報の把握を!
2.畜舎立ち入り毎の長靴消毒をしましょう!
3.衛生管理区域の衛生状態の確保!
4.野生動物からの病原体の侵入対策をしましょう!

| - | trackbacks(0) | 17:37 | category: 農業 |
# 普及センター技術情報

農場の衛生管理を万全にしよう

 

 伝染性疾病発生予防だけでなく、子牛の下痢、乳房炎予防にも日頃からの適切な飼養衛生管理の実施が重要です。

 

1.衛生管理区域の衛生状態確保

 

(1)衛生管理区域とは?

 

 家畜に直接関連する区域で、病原体侵入防止のため重点的に衛生的な管理が必要な区域です。
 畜舎、飼料タンク、倉庫、生乳処理室、堆肥化施設等が含まれます。

 

(2)出入口の衛生徹底(石灰散布)

 

 農場出入口の消石灰散布は立ち入る車両の消毒に有効です。
 消石灰は空気中の水分を吸収し、徐々に効果が薄れていきますので、定期的に散布してください。
 また、タイヤ外周が白くなる程度(4〜5m)の幅の散布が必要です。

 

(3)通路等の泥濘化防止

 

 農場内が泥濘化していると石灰塗布タイヤ消毒も効果を発揮できません。
 ぬかるみを取り除いて砂利を敷くなどして、泥濘化防止に努めましょう。

 

 

 

(4)作業動線の分離または作業順序の徹底

 

 給餌とふん尿搬出の作業動線が重なると、牛が病原菌に触れるリスクが増えます。
 ふん尿搬出機械を給餌の作業動線に出入りさせない、重なってしまう場合はふん尿搬出直後に給餌車両を通行させず、農場内道路をこまめに清掃するなどの配慮が必要です。


(5)器具の清掃、消毒

 

 牛に接するミルカー、清拭タオル等の搾乳器具はもちろんのこと、ほ乳ビン、バケツ等は使用後すぐにミルカー洗浄と同様の手順で洗浄し、消毒しましょう。
 フマル酸等洗剤液への浸け置きも有効です。
 搾乳時の1頭1布と同様に、ほ乳器具も頭数分あると望ましいです。
 その他、作業に使うスコップ類、容器類、保定用具も定期的に洗浄、消毒してください。

 

(6)空ハッチ等の清掃、消毒

 

 ハッチは使用後にふん、敷料を十分に除去、洗浄しましょう。
 石灰乳塗布も望ましいです。
 使用床面は乾燥を心がけ、可能な限り、設置位置は移動させてください。
 育成舎等、畜舎の壁面に付着したふんは感染リスクのひとつです。
 定期的に汚れを剥いで落とし、消石灰等で消毒してください。

 

 

2.野生動物からの感染防止

 

(1)通り道、住みかを無くす

 

 畜舎周辺に不要物があると小動物の住みか、通り道となります。
 整理整頓を心がけましょう。

 

 

(2)窓、出入り口からの侵入防止

 

 防鳥ネット設置、忌避システムの利用などにより野鳥侵入を防ぎましょう。

 

(3)飼槽、水槽、ウォーターカップ等を清潔に保つ

 

 重要なのは野生動物のふん等が飼料、水に混入しないことです。
 飼槽、水槽をこまめに清掃して清潔に保ち、給餌の際は飼槽に野生動物のふん等汚れがないか確認してください。

 

3.立ち入り毎の長靴消毒

 

 畜舎に入る時毎に踏み込み消毒槽で長靴を消毒し、舎内への病原持ち込みを防正しましょう。

| - | trackbacks(0) | 17:39 | category: 農業 |
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